チョン・ヨビン、海外の夜の街並みで近況公開 次回作は2027年放送
俳優のチョン・ヨビン(36)が、海外の都市で撮影した夜の散歩写真を自身のインスタグラムで公開した。投稿されたのは11日で、ビルが立ち並ぶ街を歩く姿を収めた写真とともに、短いハート形の絵文字が添えられている。次回作の準備とファッション誌のグラビアが並行して進むなか、飾らない日常の一場面が伝えられた形だ。
公開された写真のチョン・ヨビンは、白い半袖のトップスにジーンズという軽装で、肩にバッグをかけたまま、カメラのほうへ顔を向けている。背景には信号機や道路の案内標識、行き交う車が写り込み、遅い時間帯の都市の風景であることがうかがえる。周囲を通り過ぎる人々と建物の明かりが重なり、旅の途中でふと切り取られた一瞬という印象を残す一枚になっている。俳優としての作品カットではなく、こうした日常のスナップで近況を伝えるのは、ファンにとって作品の合間の「今」を知る貴重な機会でもある。
写真: チョン・ヨビン — Marie Claire Korea / CC BY 3.0チョン・ヨビンは2015年、映画『奸臣(カンシン)』の中殿(チュンジョン)の人相役でデビューした。大学時代に演劇やミュージカル、映画祭の現場スタッフとして経験を積み、オーディションを経て初めての作品に参加したという、いわゆる裏方からの出発である。以来、スクリーンとテレビを行き来しながら着実にキャリアを重ねてきた。
名前を大きく知らしめたのは映画『罪多き少女』だった。ヨンヒ役で強烈な演技を見せ、釜山国際映画祭の今年の俳優賞、ソウル独立映画祭の独立スター賞をはじめ、多数の新人賞を受賞している。その後は『楽園の夜』のジェヨン役、『コブウェブ』のシン・ミド役、『ハルビン』のコン・ブイン役、『黒い修道女たち』のミカエラ修道女役と、商業映画と芸術映画の双方を行き来する形で幅広いフィルモグラフィーを築いてきた。特定のジャンルや役柄に固定されず、作品ごとに違う顔を見せてきた点が、この俳優の持ち味として語られてきた。
ドラマでも活躍は続いた。『メロが体質』ではイ・ウンジョン役で繊細な感情を描き、『ヴィンチェンツォ』ではホン・チャヨン役として作品の中心を担った。日本でも配信を通じて広く見られた『ヴィンチェンツォ』は、彼女の名前を海外の視聴者に届けた作品のひとつと言える。続く『グリッチ』ではホン・ジヒョ役を、『君の時間の中へ』ではハン・ジュニとクォン・ミンジュの一人二役を演じ、まったく異なる人物を行き来する演技で支持を集めた。
最近では、ジニーTVオリジナル『善良な女ブ・セミ』でキム・ヨンランでありブ・セミである人物を演じ、タイトルロールを務めた。同作はENAとジニーTVを通じて公開され、大きな注目を集めた作品で、チョン・ヨビンは登場人物の背負う物語を丁寧に運び、好評を得ている。
また、SBSのドラマ『私たちの映画』にはイ・ダウム役で出演し、別ジャンルの物語でも存在感を示した。『私たちの映画』は、次回作のあてがない映画監督イ・ジェハ(ナムグン・ミン)と、今日が最後かもしれない俳優志望のイ・ダウム(チョン・ヨビン)が、映画『白い愛』の制作現場で出会い、明日に持ち越せない時間の中で互いに向き合っていく人間ドラマである。SBSの金土ドラマとして2025年6月13日から7月19日まで全12話が放送された。脚本はハン・ガウンとカン・ギョンミン、演出は『操作』『誰も知らない』のイ・ジョンフムが手がけた。ディズニープラスとの独占契約により、世界約50か国で同時公開されている。2025年のSBS演技大賞では、チョン・ヨビンが優秀演技賞を、キム・ウンビが新人演技賞を受賞した。
受賞歴は各種の授賞式に及ぶ。『罪多き少女』で複数の映画祭の新人賞を受けたのに続き、『楽園の夜』『ヴィンチェンツォ』『コブウェブ』『黒い修道女たち』『私たちの映画』『善良な女ブ・セミ』などを通じて、青龍映画賞の助演女優賞や大鐘賞、さらに各種映画祭・授賞式で主演女優賞、人気賞、アーティスト賞などを受賞し、演技力が評価されてきた。新人賞から助演、そして主演へと段階を踏んできた流れが、そのまま受賞歴に表れている。
ファンとの向き合い方でも温かい姿が伝えられてきた俳優である。江陵(カンヌン)出身で方言を巧みに操り、江陵方言のコンテストで大賞を受けた経歴を持つ。撮影現場でスタッフを手伝い、寄付キャンペーンや後援プロジェクトに参加するといった善行が、複数のインタビューや逸話を通じて伝えられている。韓国国内のファンクラブ名は「オンビッ」、海外のファンダムは「ビニーズ」と呼ばれ、国内外から支持を受けている。
今後の予定も決まっている。チョン・ヨビンはENAの新ドラマ『ホクする恋愛(혹하는 로맨스)』への出演を確定させ、次回作の準備に入っている。同作で演じるのは、視聴率と話題を追いかける作家ソ・ヘユン役で、チョン・ギョンホと呼吸を合わせる。さまざまな放送局を渡り歩き、多くの現場を経験してきたベテラン作家が、新しい環境で直面する出来事を描く大人のロマンスというジャンルで、2027年上半期にENAとジニーTVでの公開を目指して制作が進められている。ENAとジニーTVという組み合わせは『善良な女ブ・セミ』と同じで、同じ放送・配信の枠組みで再びタイトルを背負う形になる。
これと並行して、グラビアの活動も続いている。ファッション誌『ロフィシエル』YKエディションの2026年秋冬号の表紙を飾り、公開されたグラビアでは深いまなざしと繊細な表現力で、優雅さと強烈さを行き来しながら多彩なコンセプトを消化した。グラビアと同時に行われたインタビューでは、演技と作品、最近の変化や関心事について語り、これから見せる新しい顔への期待を高めている。
日本の読者にとって、チョン・ヨビンの名は『ヴィンチェンツォ』や『君の時間の中へ』を通じてなじみのあるものだろう。『私たちの映画』はディズニープラスで世界約50か国に同時公開されており、韓国での放送とほぼ変わらないタイミングで視聴できる環境が整ってきている。次回作『ホクする恋愛』の公開は2027年上半期を目標としており、それまでの間は、今回のような近況の発信やグラビアを通じて動向が伝えられていくことになりそうだ。






