KickFlip、ル・コック・スポルティフのモデルに起用 冬の新作キャンペーンへ
JYPエンターテインメント所属のボーイズグループKickFlip(キックフリップ)が、スポーツブランド「ル・コック・スポルティフ(le coq sportif)」のブランドモデルに起用された。同ブランドを展開するデサントコリアが9月10日に発表したもので、新商品の軽量ダウン「ノバライト軽量ダウン」を中心に据えたキャンペーンを展開し、秋冬シーズンのマーケティングを本格化させる。デビューからまだ日の浅い新人グループが、大手スポーツブランドの顔として起用された形だ。
今回のキャンペーンで掲げられたスローガンは「Flip the Routine(フリップ・ザ・ルーティン)」。これはグループ名そのものから発想を得たものだという。KickFlipというグループ名は、つま先でボードを360度回転させるスケートボードの高難度技に由来している。ボードを一回転させながら前へ進んでいくように、既存の枠組みにとらわれず新しい跳躍を続けていく、という意味が込められている。ブランド側はこの名前とメッセージに着目し、「日常をひっくり返す」という語感を持つスローガンを設定した。グループのアイデンティティとブランドの新商品訴求を一本の線でつないだ設計といえる。
写真: KickFlip — https://www.youtube.com/@SBS_Radio / CC BY 3.0スローガンのメッセージは、KickFlipと共に制作されたグラビアにもそのまま引き継がれている。メンバーそれぞれの個性を生かした「ノバライト軽量ダウン」のスタイリングと、型にはまらない自由なポーズによって、見慣れた空間の空気を軽やかに切り替える。商品の核となる強みである「軽さ」と、KickFlip特有の自由なエネルギーを同時に画面へ収めた構成になっている。撮影されたキャンペーングラビアは、ブランドの公式ホームページおよび公式SNSで見ることができる。
キャンペーンの主役となる「ノバライト軽量ダウン」は、20デニールの高密度ナイロン原糸を高密度で織り上げており、空気のように軽い着心地が最大の特長だ。極細の高密度組織は外からの風の侵入を抑えて防風性を高めると同時に、内側の暖かい空気が逃げにくい構造となっているため、保温の維持にも役立つ。薄く目の詰まった生地はシルクのような柔らかな表面感と、控えめな光沢を生み出し、洗練された見た目に仕上げている。加えて、リップストップ特有の格子状の組織が生地の裂けや損傷の広がりを抑え、薄く軽い素材の弱点である耐久性を補っている。中綿にはRDS認証を受けたダックダウンを、ダウンとフェザー80対20の比率で使用し、保温性を高めた。軽さと暖かさという、ダウンにおいて相反しがちな要素を両立させることを狙った一着だ。
ル・コック・スポルティフは、モデルであるKickFlipによく似合う躍動的なイメージを取り入れたコレクション「My Own Flip パック(以下M.O.Fパック)」も併せて発表した。M.O.Fパックは、定型的な枠を抜け出した自由奔放なストリート感覚を落とし込んだラインナップだ。スケートボードが重力に逆らって空中へ舞い上がる瞬間から発想を得た「GRAVITY DEFY」というメッセージと、ブランドの象徴である雄鶏をスタイリッシュに再解釈したアートワーク「Coq En Vogue」が用いられている。さらにグラフィティ調のレタリング、キッチュな星のモチーフ、ヴィンテージ感のあるスクラッチ効果を重ね、自由なストリートの空気感を強調した。
M.O.Fパックはオンライン専用の展開で、フーディージップアップ、長袖・半袖のTシャツ、ビーニー、キャンバスバッグの計5種で構成される。主力商品となるフーディージップアップは、前面のグラフィティレタリングをポイントにしたアイテムで、フルジップ仕様のため寒暖差の大きい季節の変わり目に羽織りやすい。長袖・半袖Tシャツはゆとりのあるルーズフィットで、単体で着るのはもちろん、さまざまなアイテムと重ね着しやすく、季節を問わず幅広く使える。ビーニーはシンプルな装いに個性を添えるスタイリングのポイントとして活用でき、キャンバスバッグはスクラッチ効果を加えたグラフィティデザインとたっぷりの収納力を備え、日常使いに向く。
販売チャネルも商品ごとに分かれている。「ノバライト軽量ダウン」は全国のオフライン店舗(一部店舗を除く)と公式オンラインチャネルで販売される。一方でM.O.Fパックは、9月23日までオンラインモール「ムシンサ(MUSINSA)」で独占先行発売され、その後に公式オンラインモールでの販売へと引き継がれる形だ。ムシンサは韓国の若年層に強い影響力を持つファッション通販プラットフォームで、ストリート感覚を打ち出したコレクションの初動をここに集中させる狙いがうかがえる展開となっている。
モデル起用を記念したプロモーションも用意された。ル・コック・スポルティフのオンライン・オフライン公式モール(一部店舗を除く)で5万ウォン以上の商品(繰り越し商品を除く)を購入すると、KickFlipの未公開セルフィーを使ったフォトカード1種(Type A・B・Cのうちランダム)がプレゼントされ、あわせてファンサイン会への応募機会が提供される。詳細はル・コック・スポルティフの公式SNSおよびホームページで確認できる。フォトカードとファンサイン会という、韓国のアイドル市場で最も需要の高い二つの特典を組み合わせた施策であり、ブランド側がKickFlipのファンダムを本格的に見込んでいることを示している。
KickFlipにとって、この時期のブランドモデル起用は活動の波と重なるタイミングでもある。同グループは10月6日に新しいミニアルバム『KICK OFF THE WALL Pt. 1』(キック・オフ・ザ・ウォール・パート・ワン)の発売を控えており、今作では初のダブルタイトル曲制作に取り組んでいる。9月8日午後11時には所属事務所が公式SNSチャンネルにコンセプトフォトのティザー映像を投稿し、そのわずか1時間後、日付が変わった9月9日午前0時に、ダブルタイトル曲のひとつ「未完成」のメンバー個人コンセプトフォトが公開された。カムバックへ向けたコンテンツ公開が連日続くなかで、今回のブランドキャンペーンが加わった形になる。
スケートボードの技を名前に冠し、枠にとらわれない跳躍を掲げるグループが、スポーツブランドのシーズンキャンペーンでその世界観をそのまま看板に据えられた。新人グループの発信力とブランドの新商品訴求が重なった今回の取り組みが、10月のカムバックに向けてどう作用していくのか。日本のファンにとっても、ブランド公式ホームページとSNSで公開されているグラビアを通じて、アルバム本編とは別の角度からメンバーの姿を確かめられる機会となりそうだ。










