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キム・ジウォン『ドクターX』、5・18描写に放映中止の請願

キム・ジウォン写真: キム・ジウォン — Namu / CC0
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キム・ジウォンが主演するSBSの金土ドラマ『ドクターX:白いマフィアの時代』について、放送の中止を求める請願が韓国の国会に出された。きっかけは10月24日放送の第6話だ。この回は、1980年の5・18民主化運動で戒厳軍に撃たれた人物の物語を描いた。請願は、公開前に必要な賛成100人を集めている。25日の時点で、国会が公開するかどうかを検討する段階に入った。一方、第6話の視聴率はニールセンコリア調べで全国世帯19.5%となり、本作の最高を更新した。韓国メディアのデイリー25が26日に報じた。

まず、請願の手続きがどこまで進んでいるのかを確認しておく。賛成100人は、請願が正式に公開されるための前段階の条件にすぎない。国会が放映中止の要求を受け入れたわけではなく、放送を止める手続きが始まったわけでもない。この請願が実際の放送に影響するかどうかは、今のところ分かっていない。

キム・ジウォン
写真: キム・ジウォン — K-POPIT 케이팝잇 / CC BY 3.0

第6話の中心は、ハ・ソングァン演じる患者オ・サンボムだ。オ・サンボムは1980年の5・18民主化運動のさなかに戒厳軍の銃撃を受け、頭を撃たれた。銃弾は今も頭の中に残っており、ひどい痛みと幻覚に苦しんできた。幼いころに兄を亡くしていて、その衝撃と罪悪感を抱えたまま生きてきた人物でもある。デイリー25は、この苦しみを46年間続く痛みとして伝えている。手術を担当するのは、キム・ジウォン演じる天才外科医ケ・スジョンだ。劇中には1980年の光州の惨状を思わせる回想シーンが入り、当時の国家暴力の責任者を連想させる架空の元大統領も登場した。医療ドラマの見せ場である手術と、歴史の悲劇やその後遺症を結びつけた構成だった。

請願を出したのは一人の視聴者で、国会の国民同意請願に「SBSドクターXドラマ放映中断に関する請願」という題で登録した。請願人は、医学ドラマに5・18の内容を入れるのはふさわしくないと主張している。制作陣が特定の政治的立場を示すために、歴史を題材として持ち込んだのではないかという指摘だ。さらに、制作陣を国会に証人として呼んで制作の過程を調べることや、放送の審議に関わる機関による検討も求めた。

これに対する反論も広がっている。5・18民主化運動は、国家の暴力に立ち向かった市民の抵抗であり、韓国の民主主義の歴史で重要な出来事とされている。関連する特別法があり、国家記念日にもなっていて、その歴史的な意味は公式に認められている。被害者の後遺症や心の傷を描いたことを政治的な偏りと決めつけるのは行き過ぎだ、という声が出ているのはそのためだ。

視聴者の受け止め方も分かれている。原作が持つ医学ドラマとしての性格から外れた展開だと批判する人がいる。その一方で、歴史の悲劇が一人の人生に残した傷を医療ドラマの物語として描いた点を評価する人もいる。デイリー25は、争点は5・18という歴史的事実そのものではないと整理する。それをドラマの中でどう表現し、どう解釈したかが問われているという。

制作側の動きとして注目されたのが、制作会社スタジオSのイ・オッキュ責任プロデューサー(CP)のSNSだ。第6話が放送された24日、イCPは自分のインスタグラムにドラマのポスターを載せ、「No Fear(恐れはない)」という短い言葉を添えた。5・18の場面をめぐる論争を意識した投稿ではないか、と受け止める人もいる。ただ、イCPは投稿の意味を具体的に説明していない。このため、放映中止の請願に対する公式な反応と見ることはできない。

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論争とは別に、数字は伸び続けている。本作は第4話で全国18.5%を記録し、放送4回で20%に迫ったことが話題になっていた。それから2話後の第6話でさらに上がって19.5%となり、最高記録を塗り替えた。20%の大台はもう目の前だ。

ここで作品について紹介しておく。『ドクターX:白いマフィアの時代』は、日本のドラマを原作とするメディカル・ノワールだ。主人公は、実力だけで医師とは何かを示そうとする外科医ケ・スジョン。「ドクターX」と呼ばれる彼女が、腐敗した医療界の権力構造にメスを入れていく。共演はイ・ジョンウン、ソン・ヒョンジュ、キム・ウソクら。脚本はピョン・ソングン、演出は『悪鬼』『VIP』などを手がけたイ・ジョンリムが担当している。全12話で、当初は9月25日に始まる予定だった。しかし秋夕の連休とアジア競技大会の中継で編成を組み直すことになり、10月からの放送に変わった。

これまでの流れを振り返る。10月16日の第3話では、病院内で倒れた清掃スタッフの開頭術を、新任の院長プ・スングォン(ソン・ヒョンジュ)が執刀を断るなか、スジョンが成功させた。第4話ではチャン・スンジョ演じる外科医ナ・デイルが登場する。手術の成功で条件が良くなるはずだったスジョンの契約更新は、これで保留になった。23日の第5話では、スジョンがナ・デイルとクォン・チュンヒョンの2人の間にある過去を知った。そして第6話は、韓国現代史の傷を抱えた患者を正面から取り上げた。

人気は韓国の外にも広がっている。10月16日のNetflix国別ランキングでは、香港、マレーシア、フィリピンのテレビ番組部門で1位になった。香港では5集計日続けて首位を守っていた。

キム・ジウォンにとって本作は、2024年の『涙の女王』以来およそ2年ぶりの新作で、初めての単独主演作でもある。『涙の女王』は最高視聴率24.9%を記録し、ケーブルチャンネルのドラマとして歴代最高の数字を残した。キム・ジウォンはこれまでに『相続者たち』(2013年)、『太陽の末裔』(2016年)、『サム、マイウェイ』(2017年)、『ミスター・サンシャイン』(2018年)、『アスダル年代記』(2019年)、『私の解放日誌』(2022年)などに出演してきた。ケ・スジョンが劇中でたびたび口にする「私は失敗しません」というせりふは、ヒット作を出し続ける彼女自身の歩みに重ねて語られてもいる。

全12話のうち、第6話までで半分の放送が終わった。スジョンが昔の火災で何を経験したのか。なぜ「ドクターX」と呼ばれるようになったのか。なぜ大きな借金を抱え、チャン所長の派遣事務所で働きながら返しているのか。こうした謎はまだ明かされていない。請願が国会で正式に公開されるのか、制作陣が論争について何か語るのかも、今のところ分かっていない。高い視聴率を保つ作品だけに、ドラマが歴史上の出来事をどこまで、どんな視点で描けるのかという議論にも注目が集まっている。

この記事は デイリー25 の報道をもとに、ハンレポ編集部が事実を確かめたうえで日本語で書き起こしたものです。
原文:“5·18 다뤘다고 방송 중단?”…김지원 ‘닥터X’ 국회 청원까지, 제작진은 ‘No Fear’

この記事に出てくる作品

  1. ドクターXSBS TV ・ 2026-10

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