シン・ヒョンジュン、故チェ・ブラムの弔問所を守ったキム・ヘスをねぎらう
写真: シン・ヒョンジュン — https://www.flickr.com/photos/koreanet / CC BY-SA 2.0俳優のシン・ヒョンジュンが11月2日、自身のSNSで同僚のキム・ヘスにねぎらいの言葉を送った。キム・ヘスは、10月29日に87歳で亡くなった俳優チェ・ブラムの殯所(ピンソ、弔問所)に最後まで付き添っていた。投稿は「一緒にいると本当に心強い人。誇らしい同僚俳優キム・ヘス」という一文で始まり、「心まで美しい俳優キム・ヘス。頑張ってください、ヘスさん」と励ます言葉で終わっている。この投稿は同じ日の夜、韓国の芸能メディアiMBC芸能が報じた。
シン・ヒョンジュンは投稿で、キム・ヘスの人柄をいくつもの言葉で表した。まず「俳優としての深さと同じくらい、人に向ける心も深く温かい人」と書き、続けて「自分の持ち場では誰よりも揺るがず、誰かが苦しんでいるときには、ためらわずにそばに寄り添う人」と続けた。仕事に向き合うときの強さと、悲しむ人の隣にいるときの優しさ。その両方をキム・ヘスの魅力として挙げた形だ。

シン・ヒョンジュンは同業者としての思いもつづった。「長い間同じ道を歩んできて、こういう同僚がいることがどれほどありがたいか」と感謝を示し、「良い俳優であり、良い人」と書いている。長く同じ芸能界で働いてきた仲間として、今回の姿に心を動かされたことが投稿から伝わってくる。
シン・ヒョンジュンがこの投稿をした背景には、チェ・ブラムの弔問所でのキム・ヘスの姿がある。キム・ヘスは弔問所に付き添い、訪れた人々の靴を自分の手で並べ直していた。遺族とも悲しみを分かち合っていたという。弔問に訪れる一人としてではなく、遺族の側に立って客を迎えていたことになる。こうした振る舞いが伝わり、シン・ヒョンジュンの言葉につながった。
キム・ヘスがここまで尽くしたのには理由がある。きっかけは1987年のKBSドラマ『思母曲(サモゴク)』だ。この作品でキム・ヘスは、俳優キム・ミンジャと母と娘の役を演じた。それ以来、キム・ミンジャとチェ・ブラムを実の両親のように慕い、付き合いは40年目に入っていた。共演から始まった縁が、40年近くかけて家族のような関係になっていたわけだ。弔問所で靴を並べ、遺族と一緒に悲しむ姿は、そうした長い歳月があってのものだった。
ここで、訃報から今回の投稿までを時系列で振り返る。チェ・ブラムは10月29日、ソウル江西区の病院に入院して治療を受けていたが、そのまま亡くなった。87歳だった。訃報が広まったのは翌30日の未明で、iMBC芸能は同日午前1時21分の記事で、放送界の情報として伝えた。韓国メディアには「『捜査班長』『田園日記』の巨匠逝く」という見出しも出ており、長く韓国のテレビを支えてきた俳優の死として大きく報じられた。
30日の午前には、ソウル松坡区にあるソウル峨山病院の葬儀場に弔問所が設けられた。弔問にはナ・ムニ、ソヌ・ヨンニョ、キム・ヘス、チャ・インピョらが訪れた。芸能界だけでなく、政界や映画界からも多くの人が足を運び、故人に別れを告げた。iMBC芸能はこの様子を映像付きで伝え、見出しに「私たちの永遠の捜査班長…安らかにお休みください」という言葉を添えた。代表作のタイトルを使ったこの呼び方からも、チェ・ブラムが視聴者や同業者にどう記憶されているかがわかる。
その弔問所で、キム・ヘスは最後まで故人のそばにいた。そして11月2日、シン・ヒョンジュンがSNSでその姿をたたえ、励ました。今回の投稿は、こうした流れの中で出たものだ。
キム・ヘスは、韓国では作品ごとに強い印象を残してきた俳優として知られる。最近の出演作には、Disney+で配信されたドラマ『トリガー ニュースの裏側』がある。報道の現場を舞台に、調査報道番組「トリガー」に集まるPDや放送作家たちを描いた作品だ。キム・ヘスは主人公オ・ソリョンを演じ、チョン・ソンイル、チュ・ジョンヒョクらと共演した。放送局KNSの内部の力関係の中で、登場人物たちが取材に向き合っていく。オフィスコメディの軽さとアクションスリラーの緊張感が同居する構成になっている。演出はユ・ソンドン、脚本はキム・ギリャン。2025年1月15日から2月19日まで、全12話が公開された。ユ・ソンドン監督とチョン・ソンイルは『バッド・アンド・クレイジー』以来の再タッグで、この点も話題になった。
シン・ヒョンジュンが書いた「自分の持ち場では誰よりも揺るがない」という言葉は、こうした作品でのキム・ヘスの仕事ぶりを指していると読める。一方の「誰かが苦しんでいるときには、ためらわずにそばに寄り添う」という言葉は、今回の弔問所での姿にそのまま重なる。シン・ヒョンジュンは、俳優としての姿と一人の人間としての姿を並べ、どちらも同じように尊いと伝えたのだろう。
日本の読者向けに補足しておくと、韓国では病院に併設された葬儀場に殯所と呼ばれる弔問の場が設けられ、そこで弔問客を迎えるのが一般的だ。キム・ヘスが靴を並べ、遺族と悲しみを分かち合っていたという話は、彼女が遺族に近い立場で弔問所にいたことを示している。1987年から続く縁を考えると、その立場は自然なものだったといえる。
なお、iMBC芸能の記事にはシン・ヒョンジュンのSNSから引用した写真が使われている。チェ・ブラムの死から数日がたった今も、韓国の芸能界では故人を悼む声が続いている。その中で届いた「頑張ってください、ヘスさん」という一言は、40年にわたって故人と家族を慕ってきたキム・ヘスへ、同じ道を歩んできた同僚からの励ましとなった。
原文:신현준, 故 최불암 빈소 지킨 김혜수에 "마음까지도 아름다워"






