ギ・ジュボンがハ・ユンギョンを称賛「僕らを気詰まりに思わなかった」
写真: ハ・ユンギョン — SBS Radio 에라오 / CC BY 3.0俳優のギ・ジュボンが、後輩のハ・ユンギョンについて「僕らを気詰まりに思わなかった」と語り、その距離の近さを称賛した。8月22日に放送されたMBCのバラエティ番組『全知的おせっかい視点』(原題『전지적 참견 시점』、略称『チョンチャムシ』)でのひとコマで、ベテラン俳優が現場で見た若手俳優の振る舞いを、素直な言葉で評価する場面となった。
番組でギ・ジュボンは、ハ・ユンギョンについて「僕らを気詰まりに思わなかった」と切り出し、だからこそ距離を縮めることができたのだと説明した。年長の俳優に対して硬くなりすぎず、自然体で接してきたことが、そのまま関係の近さにつながったという趣旨である。
これを受けたハ・ユンギョンは「ああ、お父さんに接するみたいに?」と問い返し、「先輩がラクにさせてくださるので」と応じた。相手が壁を作らなかったからこそ、自分も構えずにいられたという言い方で、称賛をそのまま先輩に返した形になる。
さらにハ・ユンギョンは「先輩が本当に私をすごくかわいがってくださった」と振り返り、先輩から「言葉遣いはラクにしていいよ」と言われ、自分も「うん」と答えたのだと明かした。韓国では年齢や芸歴による上下関係が言葉遣いにそのまま反映されるため、後輩がくだけた話し方を許されるのは、それ自体が親しさの証しになる。ハ・ユンギョンはそのやりとりを「(そうしても)ケラケラ笑って喜んでくださるから」と、おどけた調子で語った。
年長者の多い撮影現場についても、ハ・ユンギョンは前向きな受け止めを語っている。「大人の方々と作品を多くやってきたので、むしろ大人の方々のほうがラクな面もあるんです」とし、その理由として「かわいがってくださって、よく見てくださるから」と説明した。年上の共演者に囲まれる環境を負担ではなく居心地の良さとして語った言葉で、これまでの出演作の積み重ねがそのまま現場での立ち居振る舞いに表れている格好だ。
ハ・ユンギョンは、ここ数年で出演作を重ねてきた俳優である。直近では、JTBCの土日ドラマ『マンションのお仕事』(原題『아파트』)に出演した。同作はマンションに眠る金を狙って入居者代表選挙に打って出た元やくざのボス、パク・ヘガンを主人公に据えた作品で、ヘガンが思いがけずマンションの不正に足を踏み入れ、その過程で英雄になっていく展開が描かれた。チソンがヘガンを演じ、ハ・ユンギョンは偽の妻となる弁護士志望のカン・ハリ役を務めた。パク・ビョンウン、ムン・ソリらが共演し、脚本はキム・ユニョン、演出はチョ・ヨンウォンが手がけている。放送は2026年7月11日から8月16日まで、全12話。配信はNetflixの独占で、韓国では実に多彩な住民たちの群像が話題を呼んだ。今回の『全知的おせっかい視点』の放送は、この作品の放送終了からほどない時期にあたる。
同じ2026年の前半には、tvNの土日ドラマ『Missホンは潜入調査中』(原題『언더커버 미쓰홍』)にも出演していた。舞台は1990年代末のソウル・汝矣島。証券監督院の監督官ホン・グムボが、不審な資金の流れをつかまれた証券会社に、年齢も学歴も伏せた20歳の新人社員「ホン・チャンミ」として潜入就職するという設定だ。社内で待ち受けるのは、企業買収に長けた新任社長シン・ジョンウをはじめとする一癖ある面々。パク・シネが二つの顔を使い分ける主人公を、コ・ギョンピョが元恋人でもある社長を演じた。イ・ドックァ、キム・ドヒョン、ハ・ユンギョン、チョ・ハンギョルらが名を連ね、女性寮301号室の同居人たちとの日常など、レトロな時代設定を生かしたオフィスコメディとして描かれた。放送は2026年1月17日から3月8日まで、全16話。配信はNetflixで行われた。
さかのぼると、2024年にはDisney+の『江南Bサイド』(原題『강남 비-사이드』)に出演している。江南のクラブで人気を集めていた「エース」ジェヒが姿を消し、その行方を追う刑事と検事、そして正体の見えないブローカーという、それぞれ異なる思惑を抱えた三人が江南の裏側で起きた出来事へと近づいていく犯罪ドラマだ。チ・チャンウク、ハ・ユンギョン、チョ・ウジンに加え、BIBIが出演。2024年11月6日から11月27日まで、Disney+の水曜ドラマ枠で全8話が配信された。映画『TAZZA』などで知られるパク・ヌリが演出を、チュ・ウォンギュが脚本を手がけている。
こうして並べてみると、犯罪ドラマ、レトロなオフィスコメディ、群像劇と、ハ・ユンギョンが短期間に振れ幅の大きい役を重ねてきたことがわかる。ムン・ソリ、チソン、パク・ビョンウン、チョ・ウジンといった経験豊富な俳優と同じ画面に立つ機会も多く、番組で本人が語った「大人の方々と作品を多くやってきた」という言葉は、その出演歴を踏まえたものと読める。年長の共演者に囲まれる現場をむしろラクだと感じるという感覚は、こうした積み重ねの中で身についたものだろう。
『全知的おせっかい視点』は、MBCが放送するバラエティ番組で、日本でも略称の『チョンチャムシ』で知られる。今回のように、ドラマの現場では見えにくい俳優どうしの距離感や、普段の言葉づかいが表に出るのが、この手のバラエティの見どころでもある。ギ・ジュボンの「僕らを気詰まりに思わなかった」という一言と、ハ・ユンギョンの「お父さんに接するみたいに?」という返しは、作品の宣伝的なコメントではなく、実際に現場で交わされてきた関係の温度をそのまま伝えるやりとりだった。
上下関係の意識が強いとされる韓国の撮影現場において、ベテランの側が先に「言葉遣いはラクにしていい」と歩み寄り、後輩がそれに素直に応じ、さらにそれを笑って受け止める。今回紹介されたのは、そうした小さな循環である。ハ・ユンギョンにとっては、年長の共演者との関係が負担ではなく支えになってきたことを示すエピソードであり、ギ・ジュボンにとっては、後輩の自然体な姿勢を評価する言葉となった。2026年に入ってから『Missホンは潜入調査中』『マンションのお仕事』と続けて話題作に出演してきたハ・ユンギョンが、次にどんな現場でどんな役を見せるのかにも注目が集まる。






