写真: イ・チェミン — K-POPIT 케이팝잇 / CC BY 3.0CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜
| 原題 | 캐셔로 |
|---|---|
| 放送局 | Netflix |
| 配信 | Netflix |
| 放送期間 | 2025-12-26 |
| 話数 | 全8話 |
| 出演 | ジュノ, チョ・ボア, カン・ハンナ, キム・ビョンチョル, シン・スヒョン, キム・ウィソン, キム・ヒャンギ, イ・チェミン, キム・ヘジュン |
この作品について
平凡な会社員カン・サンウンを主人公に、超能力を持つ者たちと「犯人会」と呼ばれる集団が交錯していく物語。ジュノがサンウンを演じ、妻ミンスク役のキム・ヘジュンのほか、チョ・ボア、カン・ハンナ、キム・ビョンチョル、キム・ヒャンギらが脇を固めます。
演出はイ・チャンミン、脚本は「シーシュポス: the myth」を共同執筆したイ・ジェインとチョン・チャンホ。2025年12月26日にNetflixで全8話が公開されました。
「CASHERO 〜ヒーローは現金を持つ〜」(原題・캐셔로)は、手持ちの現金の額がそのまま力の大きさになる、という一風変わった設定で描かれるヒーロー物語です。主人公のカン・サンウンは、どこにでもいる平凡な公務員。ある日、自分が持っている現金の量に比例した力を得る能力を手にします。財布の中身が心もとなければヒーローとしてもふるまえない、という制約がそのまま物語の骨格になっており、超能力を持つ者たちと、彼らを狙う「犯人会」と呼ばれる集団との攻防に、サンウンは仲間とともに巻き込まれていきます。
サンウンを演じるのはジュノ。2025年10月にtvNで始まった「テプン商事」、同年2月にSBSで放送された「埋もれた心」に続く出演で、2026年6月26日にNetflixで公開された「最後列からの声」にも名を連ねています。サンウンの長年の恋人であり婚約者キム・ミンスクを演じるのはキム・ヘジュン。ミンスクはサンウンの能力を「効率が悪い」と冷静に見る現実的な人物ですが、誰よりも彼を支える存在として描かれます。
仲間となる面々も個性的です。キム・ヒャンギが演じるパン・ウンミは、摂取したカロリーの量に応じて念力を使える若い女性。キム・ヒャンギは2026年4月17日からCoupang PlayとAmazon Prime Videoで配信された「ロマンスの絶対値」にも出演しています。キム・ビョンチョルが演じるピョン・ホインは、酒を飲むことで能力が発動する弁護士で、超能力を持つ人々のための韓国の団体で自ら会長を名乗る人物です。
敵側にあたるのが財閥一家。カン・ハンナがチョ・アンナ、イ・チェミンがその弟チョ・ネイサンを演じ、二人の父で「犯人会」を率いるチョ・ウォンドをキム・ウィソンが演じます。カン・ハンナとイ・チェミンは2025年8月23日開始のtvN「暴君のシェフ」でも共演しており、キム・ウィソンは同年、JTBC「エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち」、SBS「TRY 〜僕たちは奇跡になる〜」、Disney+「パイン ならず者たち」と立て続けに出演作が並んだ一年でした。このほか、シン・スヒョンがボムハグループの研究員イ・スウン、キム・グッキが高利貸しのパク・ジョンジャ、チャン・ヒョンソンが刑事ファン・ヒョンソン、キム・スジンとチョン・スンギルがサンウンの両親を演じます。特別出演として、炎の力を持つヒーロー、イ・ファジン役でチョ・ボア(2025年5月16日Netflix公開の「呑金/タングム」にも出演)、地下鉄の階段の老婦人役でキム・ヨンオク、ト・ヨンナム役でキム・ウォネが登場します。
原作は、イ・フンとノ・ヘオクによる「Team Befar」名義のカカオのウェブトゥーン。演出はイ・チャンミン、脚本はイ・ジェインとチョン・チャンホが手がけました。イ・ジェインとチョン・チャンホは「シーシュポス: the myth」を共同執筆したコンビです。イ・チャンミン監督は本作について、マーベル的な作風をあえて避け、「経済力の範囲でしか超能力を使えない普通の男」という皮肉な前提を軸にした、現実志向のヒーロー像を目指したと語っています。制作はSLLとDrama House Studio。撮影は2023年12月に始まり、2024年後半にクランクアップしました。Netflixは2024年4月18日に制作を公表し、台本読み合わせの写真を公開しています。
配信はNetflixで、全8話。2025年2月4日発表の「Next on Netflix 2025 Korea」ラインナップに含まれ、当初は2025年第4四半期公開とされていましたが、12月1日に公開日が12月26日と発表され、その日に一挙配信されました。週1話ずつの地上波ドラマと違い、8話完結でまとめて見られる構成です。
日本の読者にとっては、年末年始にNetflixで見られる韓国発のヒーロー作品として押さえておきたい一本でしょう。公開からわずか2日で、12月最終週のNetflix非英語部門グローバルランキング2位に入り、翌週には1位に浮上。トップ10には通算4週間とどまりました。一方で批評家の評価は厳しく、But Why Tho?のKate Sánchezは10点満点中3点、South China Morning PostのPierce Conranは5点満点中1.5点、India TodayのJanani K.は5点満点中2.5点をつけています。数字の派手さと評価の割れ方の両方を知ったうえで、まずは設定の面白さから入ってみるのがよさそうです。








