スマホを飾る「ポンク」が定着、チャン・ウォニョンやカリナも実践
写真: チャン・ウォニョン — Jang Won-young / Public domainスマートフォンを自分好みに飾る「ポンク(ポン=携帯+クミギ=飾ること)」が、韓国で日常的なトレンドとして根づいている。世界日報が9月11日午前5時に配信したパク・ユニ記者の記事によると、業界では完成した製品にさらに装飾やアクセサリーを加えて自分だけの一台に仕立てる「飾る消費」が、スマートフォンへと広がっているという。ケースにストラップやキーリングを下げたり、ステッカーを貼ったりするだけにとどまらず、財布型のパーツ、グリップ、保護フィルムといった機能性アクセサリーまで、自分の好みに合わせて選ぶという形が定着しつつある。
この流れを押し広げている要因の一つとして記事が挙げているのが、芸能人による「ポンク公開」だ。BLACKPINKのリサは、村上隆のグラフィックをあしらったケースに「ハチュピン」のグリップトックを組み合わせ、自分らしさを表現した。IVEのチャン・ウォニョンは、キティのステッカーをケース本体とカメラの周囲に貼った様子が公開され、関心を集めている。aespaのカリナは、クレヨンしんちゃんのキャラクターが描かれたY2K感覚のケースを見せたあと、最近では清潔感のあるホワイトトーンのケースを使うなど、複数のスタイルを使い分けている。歌手のG-DRAGONもステッカーや独特なデザインのケースを取り入れ、携帯電話を自分の趣味と個性を映す小物として活用している。いずれも本人のSNSを通じて広がったもので、記事に添えられた写真もチャン・ウォニョンとカリナのインスタグラムから引かれている。

需要の拡大を受け、業界側の動きも活発だ。ケースのデザインや色を多様化するだけでなく、グリップ、ストラップ、フォンチャームといった周辺アクセサリーを次々に投入している。ケースティファイは前日に行われたアップルのiPhone18シリーズ公開に合わせ、「iPhone18コレクション」を発売した。ラインアップには、世界で1900万個以上を売り上げたという「インパクトケース」に加え、保護力を高めた「ウルトラ・インパクトケース」、波形のデザインが特徴の「リップルケース」が並ぶ。リップルケースにはバナナ、ダスティブルー、フィグという新色3種が追加された。
同社はケースと組み合わせて使えるテックアクセサリーも同時に打ち出している。カードを最大3枚まで収納できるリップルウォレットをはじめ、グリップホルダー、グリップスタンド、ループグリップ、リボンフォンブレスレットとゼリーフォンブレスレット、液晶保護フィルム、レンズプロテクターなどだ。ケースと複数のアクセサリーを掛け合わせて、スマートフォン全体を好みどおりに仕上げたいという需要を狙った構成といえる。
動きは携帯電話メーカーや専業ブランドの外にも及んでいる。ファッションブランドのクロックスは、靴の装飾に使う「ジビッツ チャーム」をスマートフォンケースに挿し込めるようにした製品を発表した。靴に装飾を加えて個性を出す「シンクミ(靴を飾ること)」の文化を、そのまま携帯電話ケースへ持ち込んだ形だ。もともと別のジャンルで育っていた飾る習慣が、スマートフォンという共通の土台の上で合流している構図になる。
飾る対象はスマートフォンだけではない。ワイヤレスイヤホンも新たな舞台として浮上している。AirPodsのケースにキーリングを付けたりステッカーを貼ったりする「イヤホン飾り」がSNSを通じて広まったためだ。エラゴなどモバイルアクセサリー各社はAirPodsケースやキーリング、ステッカーを展開しており、ジルスチュアート アクセサリーといったファッションブランドもAirPodsケースを発売してきた。
さらに他のテック機器へも波及している。サムスン電子のギャラクシー新製品も、Z世代を中心に広がる「ピョルタクク(何でもかんでも飾る)」というトレンドと重なり、関連需要を取り込んでいる。2024年に発売されたギャラクシーZフリップ6、昨年披露されたギャラクシーZフリップ7に続き、ギャラクシーバズ4シリーズまでが飾る需要の射程に入ったことで、スマートフォンを含むテック製品全般へ個性表現の文化が広がっている状況だ。
業界関係者は「スマートフォンやイヤホンなどのテック機器は、日常で使う時間が長いだけに、機能を超えて個人の趣味を表すファッションアイテムとして定着している」とし、「携帯電話の保護機能から出発したケースが、デザインとカスタマイズ、周辺アクセサリーを結びつけた『飾る消費』市場へと拡大している」と語った。
記事に名前が挙がったチャン・ウォニョンは、ここ最近も日常や活動の様子をSNSで発信し続けている。9月7日には自身のSNSアカウントに香港公演の舞台裏を写した写真を公開した。韓国メディアのアイニュース24(配信元は同社系列のジョイニュース24)が同日午後8時48分、イ・ジヨン記者の署名記事として伝えたもので、記事はその後、午後9時8分に修正されている。公開されたのはステージ衣装をまとった姿で、写真のクレジットはチャン・ウォニョン本人のSNSと表記されていた。同じ9月7日には、韓国のファッション誌コスモポリタン韓国版が、ILLITのウォニ、IVEのチャン・ウォニョン、少女時代のテヨン、TWICEのチェヨン、モデルのチャ・ジョンウォンの5人を挙げ、今シーズン再び存在感を強めているヘアスタイル「ヒッピーパーマ」の実例として紹介している。執筆はチェ・イェジ氏、アシスタントはチョン・ジュヨン氏で、使われた写真はいずれも本人やグループ公式のインスタグラムからのものだった。SNS上の一枚がそのまま流行の起点として参照される点は、今回のポンク報道と共通している。
チャン・ウォニョンの名前は、ファッションや美容の文脈を超えて言葉としても広がっている。8月30日に放送されたJTBCのバラエティー番組「冷蔵庫をお願い since 2014」では、歌手で俳優のBIBIが、若者の間で「チャン・ウォニョン」という語が「とても良いもの」を指す表現として使われていることをシェフたちに紹介した。放送されたのは同番組の86回で、ゲストはBIBIのほか、tripleSのキム・ナギョン姉妹、チョナンとパトリシアの兄妹だった。韓国メディアのニューセンが同日伝えている。姉である俳優のチャン・ダアも9月1日、自身のSNSに複数枚の写真を投稿し、「Perfect Team Perfect Day」という言葉とともに広告撮影中の近況を伝えた。薄紫色のカーディガンと白のミニスカートを合わせた装いで、マイデイリーが9月2日午前5時27分、パク・ソヨン記者の署名記事として報じ、記事はネイトにも配信された。
日本の読者にとっては、記事に登場するブランドや製品の多くが日本でも入手できる点が理解の助けになるだろう。ケースティファイのiPhone18コレクションはアップルの新シリーズ公開の翌日という短いタイミングで投入されており、新端末の発売サイクルとアクセサリー市場が密接に連動していることが分かる。クロックスのジビッツ チャームのように、もともと靴用として親しまれてきたパーツがスマートフォンへ転用される例は、飾る文化が製品カテゴリーの壁を越えて移動していることを示している。ケースが「守るもの」から「見せるもの」へと役割を変え、そこに数百円単位の小物を足していく遊び方が、K-POPアイドルのSNS投稿を触媒にして可視化されている、というのが今回の記事の見立てである。






