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ヒョンビンとソン・イェジン、9月に別々のOTT作品で登場

ソン・イェジン写真: ソン・イェジン — Desmond Herzfelder / CC BY 4.0
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俳優のヒョンビンとソン・イェジンの夫妻が、今年9月、それぞれ別のOTT作品で相次いで視聴者の前に立つ。先に登場するのはヒョンビンで、9月9日にDisney+の「メイド・イン・コリア」シーズン2が控える。その9日後にあたる9月18日には、ソン・イェジンがNetflixの時代劇「スキャンダル」で姿を見せる。実生活では夫婦である二人が、同じ月に、まったく方向性の異なる役柄で並ぶかたちになった。

ヒョンビンが演じるのは、シーズン1に続くペク・ギテである。同じ人物を引き継ぐという意味では新しい挑戦ではないが、シーズン2では作中で9年の歳月が流れており、ペク・ギテが手にしている権力も、抱えている欲望も、以前とは比べものにならない規模へ膨らんでいる。かつては権力を得るために走る側だった男が、今度は権力の中枢に身を置きながら、さらに上を見ている。その立ち位置の変化が、シーズン2を貫く軸になる。

ソン・イェジン
写真: ソン・イェジン — Outhere505 / CC BY-SA 4.0
ヒョンビン
写真: ヒョンビン — John Sears / CC BY-SA 4.0

作中でのペク・ギテは、中央情報部の部長職務代行という座にまで上り詰めている。その過程で軍部勢力と正面からぶつかり、シーズン1から続くチャン・ゴニョンの復讐とも再び向き合うことになる。加えて、弟であるペク・ギヒョンとの関係にも揺らぎが生じ、外側の敵だけでなく身内の側にも亀裂が走る。シーズン1が「この男はどこまで上がれるのか」を描いた物語だったとすれば、シーズン2は上り詰めた人物が何を失っていくのかを見せる構造になっている。

シリーズの出発点となったシーズン1は、激動の1970年代を舞台に、富と権力への野望を抱くペク・ギテと、彼を止めるためにすべてを投げ打った検事チャン・ゴニョンが、時代を貫く大きな事件と向き合う姿を描いた作品だった。ペク・ギテをヒョンビン、チャン・ゴニョンをチョン・ウソンが演じ、チョ・ヨジョン、チョン・ソンイル、ソ・ウンス、ウォン・ジアンらが顔をそろえた。演出は「インサイダーズ」「南山の部長たち」のウ・ミンホが手がけている。全12話が2025年12月24日からDisney+で配信され、第62回百想芸術大賞では、ヒョンビンがテレビ部門の男性最優秀演技賞を受けている。評価を得たシリーズの続編という点で、シーズン2にかかる期待は小さくない。

一方のソン・イェジンは、現代劇ではなく朝鮮時代を舞台にした「スキャンダル」を選んだ。演じるのはチョ氏夫人。優れた才能を備えながらも、女性に許された生き方の幅が狭かった時代のなかで、自らの欲望を隠して生きてきた人物である。表に見えている姿だけでは内面が読み取れない、つかみどころのない役どころだという。

物語の中心には、危うい恋の賭けが置かれている。朝鮮随一の恋愛の達人と称されるチョ・ウォンをチ・チャンウクが、その賭けに巻き込まれていくヒヨンをナナが演じる。ここで重要なのは、チョ氏夫人がこの関係を外から眺めるだけの受け身の存在ではないという点だ。賭けを持ちかけるのは彼女自身であり、貞淑な士大夫の妻という顔と、人の心を緻密に動かす戦略家としての顔を、同じ人物のなかに同居させなければならない。長く積み上げてきたソン・イェジンの演技が、この二面性にどう作用するのかが見どころになる。

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この作品は、ソン・イェジンにとって24年ぶりの時代劇復帰作でもある。これまでメロやロマンスの分野で強みを見せてきた俳優だが、今回は恋愛感情そのものよりも、欲望と禁忌、そして人間関係を主導する側の人物を担う。久しぶりに韓服をまとうという外見上の変化以上に、キャラクターの立ち位置そのものが変わっている点が大きい。愛を待つ人物ではなく、危険な関係の盤面を自ら組み立てる人物であるという意味で、これまでの代表的なメロ作品での役柄とは手触りが異なる。

二作を並べてみると、共通点を探すほうが難しい。ヒョンビンが選んだのはDisney+の政治・権力ノワールであり、ソン・イェジンが選んだのはNetflixの時代劇である。ペク・ギテは権力に向かって暴走し、チョ氏夫人は時代に抑え込まれてきた欲望を自分なりのやり方で解き放つ。ただし、望むものを手に入れるために危険な選択に踏み込むという一点においては、二人の人物は奇妙に似ている。ヒョンビンは慣れ親しんだ役をより強度の高い方向へ広げなければならず、ソン・イェジンは24年ぶりに戻った時代劇で新しい顔を示さなければならない。夫婦同士の興行争いという見方よりも、それぞれが自分の前作との差をどう見せるのかという観点のほうが、この9月を面白くしている。

共演者に目を向けると、チ・チャンウクは近作でも存在感を示してきた。Disney+で2025年11月5日から12月3日にかけて配信された全12話の犯罪スリラー「捏造された都市」では、無実の罪で服役することになった青年パク・テジュンを演じている。映画「操作された都市」をドラマとしてリメイクした作品で、脚本は映画版も手がけ「模範タクシー」シリーズを執筆したオ・サンホ、演出はパク・シヌとキム・チャンジュが担当した。イ・グァンス、ヤン・ドングン、ディオ(ド・ギョンス)、ピョ・イェジン、チョ・ユンス、キム・ジョンスらが共演している。犯罪スリラーの主演から一転して朝鮮一の恋愛の達人へという振れ幅も、「スキャンダル」の見どころのひとつになりそうだ。

ヒョンビンについては、作品公開を前にしたこの数日、バラエティ番組を通じた露出も続いていた。9月1日に放送されたSBS「暇さえあれば、」第56話には、ウ・ドファンとともにゲストとして出演。「トゥーユーMC」を務めるユ・ジェソク、ユ・ヨンソクと京畿道・安養を巡り、練習では順調だったゲームが本番に入ると手間取ってしまう場面でもどかしさをのぞかせた。同じ放送回では、子どもが生まれてからは家族での休暇をできるだけ大切にしていると語る場面もあり、作品で見せる顔とは違う一面がのぞいた。さらに9月4日には、街で出会った小学生ほどの子どもたちに気づいてもらえず、代わりに記念撮影のカメラマン役を引き受けたエピソードが報じられ、その子どもの母親がSNSに写真を公開したことで話題になっている。

配信の順序は、9月9日にヒョンビン、18日にソン・イェジンという流れになる。片方はすでに評価を得たシリーズの世界観を広げる勝負であり、もう片方は長く離れていたジャンルへ戻る勝負である。9日という短い間隔で、同じ家庭の二人がまったく異なる時代、異なるプラットフォーム、異なる質感の物語を届けることになる。日本の視聴者にとっても、Disney+とNetflixというそれぞれの配信サービスで、二人の現在地を続けて確かめられる9月になりそうだ。

この記事に出てくる作品

  1. メイド・イン・コリアDisney+ ・ 2025-12
  2. 捏造された都市Disney+ ・ 2025-11
  3. スキャンダルNetflix ・ 2026-01

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