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A2O LITEアイチン両親の賃金未払い疑惑 韓国の弁護士が法的論点を解説

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韓国の弁護士2人が11月3日、YTNのラジオ番組『事件Xファイル』で、新人ガールズグループA2O LITE(エイツーオー・ライト)のメンバー、アイチン(韓国語表記:아이찡)の両親にかけられた賃金未払い疑惑を取り上げ、法律の面から論点を整理した。番組が示した結論は、両親の事業上の債務にアイチン本人が関わった根拠がなければ、13歳の彼女に法的責任を問うのは難しいというものだ。進行はイ・ウォンファ弁護士、解説はロエル法務法人のキム・ボギョン弁護士が担当した。

『事件Xファイル』は、YTNのFM94.5で午前6時40分、午後0時40分、午後7時40分から各15分間放送されている。今回の内容は11月3日(火)の回で扱われ、YTNのキム・ヤンウォン記者がテキストにまとめて公開した。YTNは、テキストが実際の放送と違う場合があるとして、正確な内容は放送で確認するよう呼びかけている。

アイチンはイ・スマン氏がプロデュースする9人組A2O LITEのメンバーで、グループは10月12日にデビューした。番組では、アイチンが「リトルBoA」と呼ばれており、デビュー直後から大きな人気を集めていると紹介された。キム弁護士も、ステージ映像を見て、幼いのにとても上手でかわいいと感じたと話している。

疑惑の中身は次の通りだ。アイチンの両親は中国・北京で教育関連の会社を経営していた。元従業員らは、2024年から賃金の支払いが遅れていたと主張している。労働仲裁を経て未払い分を分割で払うことでいったん合意したものの、支払われたのは3カ月分だけで、その後また先延ばしにされたという。批判が広がると、アイチンの母親が謝罪文を出した。

金額については注意が必要だ。報道によると、会社と両親の名義で裁判所の強制執行の対象となっている金額は約345万元で、韓国ウォンで約6億9000万〜7億ウォンになる。ただキム弁護士は、この全額が従業員の未払い賃金だと確認されたわけではなく、ほかの債務が含まれている可能性もあると説明した。

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番組では、元従業員を名乗る人物がネットに書き込んだ話も紹介された。父親の葬儀費用が必要になり、会社に未払い賃金を払うよう求めたが、受け取れたのは1000元(約20万ウォン)だけだったという。キム弁護士は、これが事実なら本来もらうべき賃金さえ受け取れず、家族の葬儀費用を用意するのにも苦労したことになると述べた。そのうえで、賃金は生活に直結するお金なので、従業員にとっては非常に切実な問題だったはずだと話した。

法的な責任について、キム弁護士はまず韓国の場合を説明した。韓国では賃金を払わなければ勤労基準法違反として刑事処罰の対象になり得る。会社の経営が苦しいというだけで支払い義務がなくなることはない。ただし、実際に刑事責任を負うかどうかや処罰の重さは、具体的な事実関係によって判断されるという。今回は中国で起きた問題なので、中国の労働関連の法律と手続きに沿って判断される。中国でも労働仲裁や裁判で権利の救済を求めることができ、判決などの根拠があるのに支払わなければ強制執行が問題になる。従業員は裁判所に強制執行を申し立て、会社の預金などの財産から回収する方法を検討できる。ただし、申し立てれば全額が戻ってくるとは限らない。実際に差し押さえられる財産があるか、ほかの債権者との関係がどうなっているかによって、回収できる見込みは変わるという。

騒ぎがここまで大きくなったのは、アイチンのアイドルデビューがきっかけだった。ネットには「娘をデビューさせる余裕はあるのに、なぜ従業員の給料は払えないのか」という批判も出た。これについてイ弁護士は、両親がデビューにいくら使ったのか、そもそもお金を出したのかどうかもまったく確認されていないと付け加えた。キム弁護士は、道徳的な批判と法的な責任は分けて考えるべきだと強調した。賃金を払っていない状況で子どもの芸能活動にお金を使ったのなら、債権者が怒って問題にするのは当然だ。しかし、子どものデビューを支援したという事実だけで直ちに違法になるわけではない。法的には、そのお金の出どころ、会社の資金を私的に使ったかどうか、債権者を害する目的で財産を移した形跡があるかを具体的に調べる必要があるという。

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アイチン本人の責任については、原則として、子どもだからといって親の債務を代わりに返す義務はないと説明した。会社の運営に実際に関わった、債務を直接保証した、債務に関わる財産を譲り受けた、といった事実が確認されていない段階で、子どもに責任を負わせることには慎重であるべきだという。韓国でも、芸能人の親の借金をめぐる「ピットゥ(빚투)」騒動はこれまで何度も起きている。番組ではその例としてマイクロドットの名前が挙がった。

アイチンが今後さらに人気を得て大きく稼ぐようになった場合についても、親の債務と本人の財産は原則として別だと説明された。両親にお金を貸した債権者でも、アイチンが芸能活動で得た出演料や収入をすぐに差し押さえることはできない。ただし、アイチンが実際に親にお金を貸した場合や、親が受け取るはずの収入をアイチンの名義に移した場合、債権者を害する目的で財産を移した事情がある場合は、別に法的な検討が必要になるという。

番組がとくに注目したのは、中国の一部ファンから出た「両親にお金を貸そう」という提案だ。当サイトも10月28日、韓国の錦江日報の報道をもとに、中国のSNS「微博(ウェイボー)」に資金集めを呼びかける書き込みが投稿され、グループチャットで参加者を募る動きがあったと伝えている。番組によると、あるファンは寄付ではなく、母親が稼げるようになったら返してもらう形の貸し付けだと説明したという。ただ、実際にお金が集まったのか、両親に渡ったのかは確認されていない。

キム弁護士によると、個人が他人にお金を貸すこと自体は違法ではない。ただし、誰がいくら貸すのか、誰が受け取るのか、いつどのように返すのかをはっきり決めておく必要がある。大勢のファンが参加するなら、お金を管理する人、集めたお金の使い道、返済金の分け方も決めておくべきだという。返済されないときに備えて、お金を渡す前に借用書や貸付契約書を作り、利息の有無、返済期限、返済方法を明記しておくことが大切だと説明した。期限を過ぎても返されない場合は、正式に返済を求め、必要なら支払命令や訴訟などの手続きを検討できる。

見返りを求めずに渡すのであれば、一般的な贈与にあたる。ただ、不特定多数からお金を集める方法やその管理の過程では、別の法的な要件が問題になる可能性もある。そのため、参加者にお金の使い道、渡し方、返すかどうかを正確に伝え、集まった額と支出を透明に管理すべきだという。未払いの被害を受けた従業員に直接お金を渡す方法も考えられるが、その場合も、寄付なのか、貸し付けなのか、賃金の立て替えなのかを先に明確にする必要がある。見返りのない支援金として渡した場合は贈与とみなされる可能性があり、それによって会社や両親が負っている賃金債務が自動的に消えるわけではないと指摘した。

一方で、グループの勢いは続いている。10月25日には少女時代のサニーが約14カ月ぶりにSNSを更新し、音楽番組での1位を記念して、イ・スマン氏がアイチンにイントロの振り付けを指導する映像を公開した。デビュー曲「NEON」は、10月27日0時時点で韓国の音楽配信サービス「Melon(メロン)」のTOP100で1位になり、デビュー曲としては最も短い期間で1位に届いた。日本でも、オリコンが10月28日に発表した11月2日付の週間ストリーミングランキングで5位に入り、週間再生数は約536万8000回だった。前週の48位から一気に順位を上げた形だ。11月1日放送のSBS『人気歌謡』でも、IVEの「Looks Can Kill」とNMIXXの「긴 소원 (Birthday Wish)」を抑えて1位を獲得した。

デビュー直後から好成績が続く一方で、メンバーの家族をめぐる問題も同時に注目を集めている。今回の番組は、両親に向けられた批判と、アイチン本人が負う法的責任は別の問題だということを、法律の立場から改めて示した。ファンによる貸し付けの提案が実際に実行されたのかどうかは、現時点では確認されていない。

この記事は YTN の報道をもとに、ハンレポ編集部が事実を確かめたうえで日本語で書き起こしたものです。
原文:현직변호사가 본 A2O LITE 아이찡 '빚투' 논란 [사건X파일]

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