ヒョンビンとソン・イェジン、9日差で新作の配信が始まる
写真: ソン・イェジン — Outhere505 / CC BY-SA 4.0俳優のヒョンビンとソン・イェジンの夫妻が、2026年9月、それぞれ別のグローバル配信サービスの新作で相次いで視聴者の前に立つ。先に幕を開けるのはヒョンビンで、Disney+のオリジナルシリーズ「メイド・イン・コリア シーズン2」が9日に公開された。その9日後の18日には、ソン・イェジンが主演するNetflixの新シリーズ「スキャンダル」の配信が始まる。実生活では夫婦である二人が、同じ月に、異なるプラットフォームで、方向性のまったく違う役柄を背負って並ぶ形になった。韓国メディア・ザ・ファクトのキム・セッビョル記者が9日付で伝えている。
先陣を切る「メイド・イン・コリア シーズン2」は、脚本をパク・ウンギョ、演出をウ・ミンホが手がけるノワールドラマだ。より大きな欲望に向かって暴走していくペク・ギテの道のりを描く。ペク・ギテを演じるのはヒョンビンで、シーズン1から続投する形になる。同じ人物を引き継ぐという点では新しい挑戦ではないが、作中では前作から9年の歳月が流れており、人物がどう変わったのかが最大の見どころになる。


シーズン1は1970年代の韓国を舞台に、国家そのものを収益モデルとして富と権力の頂点に上り詰めようとするペク・ギテと、彼を執拗に追う検事チャン・ゴニョンの対立を描いた。チャン・ゴニョンを演じたのはチョン・ウソンで、ほかにチョ・ヨジョン、チョン・ソンイル、ソ・ウンス、ウォン・ジアンらが名を連ねた。演出のウ・ミンホは「インサイダーズ」「南山の部長たち」で知られる。全12話が2025年12月24日からDisney+で配信され、ヒョンビンは野望をむき出しにする冷徹な勝負師としてのペク・ギテを立体的に演じ、高い評価を受けた。この作品で、ヒョンビンは第62回百想芸術大賞のテレビ部門男性最優秀演技賞を受けている。
シーズン2のペク・ギテは、さらに高い場所に立っている。9年のあいだに昇進を重ね、中央情報部の部長職務代行、つまり組織内の序列2位まで上り詰めた人物として登場する。シーズン1では権力に向かって疾走していた男が、今度は権力の中心そのものに立っているわけだ。だが頂点に近づくほど欲望も膨らみ、彼は軍部勢力と正面からぶつかり、チャン・ゴニョンの復讐とも改めて向き合うことになる。そこに、兄と自らの信念のあいだで揺れる弟ペク・ギヒョン(ウ・ドファン)が絡み、盤面はいっそう複雑になっていく。
ヒョンビンに残された課題は、この物語に説得力のある終止符を打つことだ。シーズン1で強烈な印象を残しただけに、同じ人物像を繰り返すのではなく、9年という時間がペク・ギテをどう変えたのかを画面の上で示さなければならない。権力を追いかけていた男が、権力の中心に立ってもなお止まらない理由。そこにどれだけの奥行きを加えられるかが問われる。
一方、18日に配信が始まる「スキャンダル」は、脚本をイ・スンヨンとアン・ヘソン、演出をチョン・ジウが担当する。朝鮮時代を舞台に、優れた才能を持ちながら女性であるという理由で自らの欲望を思うままに広げられなかったチョ氏夫人と、朝鮮一の恋愛巧者チョウォンが、危険な恋の賭けを始めるところから物語が動き出す。チョ氏夫人をソン・イェジン、チョウォンをチ・チャンウクが演じ、その賭けに巻き込まれていくヒヨン役でナナが加わる。
ソン・イェジンにとって、この作品はいくつもの意味で新しい挑戦になる。何より注目されているのが、約24年ぶりとなる時代劇への復帰という点だ。ソン・イェジンは2002年の映画「酔画仙」とドラマ「大望」を最後に、長く現代劇とメロドラマを中心に活動してきた。「私の頭の中の消しゴム」から「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」「愛の不時着」まで、慣れ親しんだ得意の演技で多くの支持を集めてきただけに、久しぶりの時代劇でどんな変化を見せるのかに関心が集まる。
作品そのものも、よく知られた物語を新しい形に広げたものだ。「スキャンダル」はフランスの作家ピエール・ショデルロ・ド・ラクロの小説「危険な関係」を朝鮮時代に移し替えている。韓国では2003年に、ペ・ヨンジュン、イ・ミスク、チョン・ドヨン主演の映画「スキャンダル-朝鮮男女相悦之詞」として一度観客の前に出ている。当時は一本の映画だったものが、今回はシリーズへと拡張されるわけで、長くなった尺のなかで人物たちの欲望や関係をどう解きほぐしていくのかも見どころになる。
作中のチョ氏夫人は、表向きは慎み深く見えながら、内側には果たせなかった夢と欲望を抱えている。危険な賭けを持ちかけるのは彼女自身であり、関係をただ眺めるだけの受け身の人物ではない。ソン・イェジンは、チョウォンを動かす戦略家としての顔から、愛と欲望を前に揺れる姿までを、同時に見せなければならない。そこに朝鮮の風景や衣装、言葉遣いといった時代劇特有の空気が加わる。愛を待つ人物ではなく、危険な関係の盤面を自ら作る人物という点で、これまでの代表的なメロの役柄とは手ざわりが異なる。
二つの作品を並べてみると、共通点を探すほうが難しい。ヒョンビンはDisney+の政治と権力を描くノワールを、ソン・イェジンはNetflixの時代劇を選んだ。ペク・ギテは権力に向かって暴走し、チョ氏夫人は時代が抑え込んできた欲望を自分のやり方で解き放つ。ただし、望むものを手に入れるために危険な選択をするという一点では、二人の人物は奇妙に似ている。ヒョンビンは一度評価された役をさらに深く作り込む必要があり、ソン・イェジンは24年ぶりの時代劇で新しい顔を証明しなければならない。
ヒョンビンはこの数週間、作品以外の場でも顔を見せてきた。9月1日に放送されたSBSのバラエティ「暇さえあれば、」第56話には、ウ・ドファンとともにゲストとして出演している。この回はユ・ジェソクとユ・ヨンソクが「トゥーユーMC」を務め、四人が京畿道・安養で人々の隙間時間を探して回る内容で、放送タイトルは「ヒョンビン×ウ・ドファンの情熱MAX 安養の隙間攻略」だった。番組内でヒョンビンは、練習では順調だったゲームが本番になると手間取ってしまい、もどかしさをのぞかせる場面もあった。移動中の会話では、子どもが生まれてからは家族での休暇をできるだけ大切にしていると語っている。放送直後には、街で出会った小学生ほどの子どもたちに気づいてもらえず、代わりに記念撮影のカメラマン役を引き受けたという逸話も、その子の母親のSNS投稿をきっかけに話題になった。
結局、9月はこの夫婦にとって、それぞれの強みを証明しながら同時に新しい姿も見せなければならない一か月になる。9日差で始まる二本の配信は、プラットフォームもジャンルも人物像も重ならない。トップスター夫婦という話題性を越えて、作品と演技だけで視聴者をつかめるかどうか。ヒョンビンとソン・イェジンが、それぞれの前作との違いをどう見せるのかに視線が集まっている。






